夏海公司「なれる!SE 失敗しない?提案活動」

なれる!SE (3) 失敗しない?提案活動 (電撃文庫)

なれる!SE (3) 失敗しない?提案活動 (電撃文庫)

なんだかんだで気になっているシリーズ「なれる!SE」です。今までの感想は↓。

これって、読んでいて思ったのはバトル漫画、熱血少年漫画の構造ですね。踏襲しつつも、SE職の様子を描いている。今回、工兵と立華さんに降りかかった課題は、大手企業への営業。そして、ライバルは、立華さんが昔いた企業であり、工兵たちのことを心のそこから見下している人たち。所詮中小企業の分際で、という対応。

ああ分かった分かった。悪かった、すいませんでした。これでいいだろう?

君の会社、提案から降りてくれないかな

正直ね、君たちのみたいな中小の提案が一番厄介なんだ

こう言われた工兵と立華さん。工兵は、なんだかんだと負けず嫌いなんですよね。一巻でも、二巻でも、負けずぎらいが講じて転機になっているんだし。しかし。そこそこの提案はできたとしても、大手の絶望的な差は埋められず。工兵の、ひとり相撲といいつつも、橋本との会話から問題解決の機転。

前巻でライバルだった梢さんと立華さんが手を組むシーン!!!!ここは少年漫画並みの熱血度合いですよっ!!あれ、ピッコロと悟空が手を組んでラディッツと戦ったくらいの盛り上がり!!!なにこのバックに流れる音楽が影山ヒロノブ状態。

と言いつつも、立華さんがツナにこだわる様子や、べったべたなツンデレ台詞をいったりしていて、作品の雰囲気は深刻ではなく、むしろなごむ感じ。というよりも今までのシリーズの中で一番面白かった巻だった。
・・・まあ、これは私がSEではないから言えることで、実際に中小SE職の人からすると、この巻は読むのが辛かった、という反応もあるくらい。近く、また続き買います!