読んだ本は江戸川乱歩人間椅子」。印象に残った短編の感想を書きます。

人間椅子
ホントに江戸川乱歩の発想力はどこまで変態なんだ・・・・

・目羅博士の不思議な犯罪
鏡の自分を真似させられる感覚。自分のそっくりさんに動かされてしまう猿の習性。想像できるようなできないような。ふわぁ〜っと乗せられる感覚。

他の短編も良かったなぁー。江戸川乱歩は黒蜥蜴を読んだことがあるんだけど、あれでも感じた独特の江戸川乱歩のテンポ。人を読ませるというか、流れて行くような、乗せられていくようなサクサク行く感じ。今回も、乗せられて楽しめました。
星4つ。


空の境界(上) (講談社文庫)

空の境界(上) (講談社文庫)

空の境界(中) (講談社文庫)

空の境界(中) (講談社文庫)

空の境界(下) (講談社文庫)

空の境界(下) (講談社文庫)

そして、最近読んだものは、奈須きのこ空の境界上中下。でもこれは下の途中で断念。下まで読んだ自分をほめてあげたい。

読者を置いてけぼりにした説明口調のセリフ回し。ご都合主義的展開。設定にこだわり過ぎて、読書をしているんじゃなくて、世界観を説明している説明書を読んでいるみたい。もっと黒桐幹也と式のやりとりを見たいんだけど。

面白い面白いと評判だったから買ってみたけど、これで楽しいと思うのは中二レベル。なんで売れているのか不思議。

どう考えても星1つ。あとさー、なんで巻末に解説つけるのかねー。あれって本当に余計だよ。心理学とかいろいろ理屈こねくり回して説明しているけどさー、あれって、素人レベルが無駄に知識を振りかざしているだけで痛々しいんですけど。