桜庭一樹「赤×ピンク」

赤×ピンク (ファミ通文庫)

赤×ピンク (ファミ通文庫)

最近の自分の中での桜庭一樹ブームに乗って、購入。ファミ通文庫版です。
あー、なんか感想書きにくいな。ミーコの生き方には共感覚えるのに。
相手の期待に応えることは、達成感と厭世感を得る。107頁。お前、どうしたいんだよと言いながら(136頁)、自分の生き方を決定できない皐月。性同一性障害の皐月。で、それを告白できない。
リングの中で、共同作業をする相手をついにみつける。孤独から、共同作業へ。冷静な試合運びから、無我夢中な戦闘へ。

みんな、100%ではないけど、前を向いている。「元気を出して」いる。あー、これくらいしか言葉が思いつかない。面白い小説なんだけど、面白さを言語化できない。こんなときは、一言でまとめるしかない。

「だから、元気を出して」。

作者もあとがきでも書いているけど、ちょっと恥ずかしいな。