十文字青「黒のストライカ」

今日は十文字青さんの小説。1月に2巻が発売されるみたいですね。

黒のストライカ (MF文庫J)

黒のストライカ (MF文庫J)

93ページで、猫のロックが、ニャニャ言葉*1を使っているのを読んで、イラッ☆ってきて、途中で読む気を失った一冊。でも最後まで読んだよっっっ!!!褒めて褒めてっ!否っ、むしろ褒め称えよっっっ!!!私の忍耐力をっっ、そして寛大さをっっっ!!!

んんんーーー、作品の出来うんぬんよりも、自分の好みには合致しなかった一冊。前にもブログで書いたと思いますが、私、ずっとRPGツクールの世界にいたんですよね。RPGツクールって、私にとってはオタクとしての修業の場だったんですよ。今でも完全に足を洗ったわけではなくて、まだ片足を突っ込んでいる状態。こーいう経験をたどった人からすると、この手の世界観とバトルは、懐かしさもあるけど、若干食傷気味かもしれない。

さらに言うと。RPGツクールの世界にいた人からみると。RPGのバトルやイベントを積み重ねていくうちに、主人公や登場人物に愛着が湧いてくるんですよね。レベルの面でも装備の面でも。しかし、この手の小説だと、やはり自分で育てたわけじゃないから愛着がわかない。ま、媒体が違う話を一緒にしてはいけないので、これは酔っぱらいの戯言程度に聞き流してください。現在、泡盛二杯目なう。

萌え要素を全面に出しているのはわかるんだけど。僕は蔵島さんの変態さと、主人公の冷静なツッコミがとてつもなく好きなんだけど。でも、世界観とストーリーが肌に合わない。ということで、星2つです。

なんかさー、青さんは、作品を大量に生み出しているけど、筆が荒れているような気がする。んー、十文字青作品をそんなに読んでいるわけじゃないからわからないけど。第九シリーズとは、ちょっと違うなぁ。第九は第九で、大好きなんですが、第九を期待すると、肩透かし気味。今作を読んで思ったんだけど、青さんは、西尾維新みたいに、少年ジャンプで原作者としての適性が高いような気もする。

*1:語尾に「ニャ」をつけたり、会話の途中に「ニャ」を挟んだりすること