江戸川乱歩「芋虫」

新アニメ版の涼宮ハルヒの憂鬱が激しくつまらないぜ…
原作読破→アニメ視聴→新アニメ版視聴と、作品の受け取り手は、何度同じシーン繰り返せばいいんだよ…
早く佐々木を出せ、佐々木を!そして、早く続きを!谷川流!!
…こういう意味では、谷川流は、クリエイターとしては二流だよな。ライトノベルの大ヒット作品で、ちゃんと定期的に出版しているヤマグチノボルは凄いよ。

さて、読書感想でも書きますか。
私yusuke22は、ライトノベルも、ジュブナイルポルノも読みます。漫画(主にジャンプ系)も読みます。アニメもそれほど多くはありませんが、そこそこ視聴します。
だけど、普通の小説も読むんです。最近は、江戸川乱歩ブームです。

本作品のテーマは、狂気。人が狂った様子が伝わってくる。

気になった短編について、短めコメント。
・芋虫
廃人でも、最後に残る理性。肉独楽と称し、廃人を弄ぶ時子。読みながら戦慄する。

・踊る一寸法師
芸人たちの小人に対する嗜虐行為と報復行為としての殺人。芸人たちの行為は、苛め、というと、なんとなーく価値が軽くなる。狂人たち、とでもいうべきか。一人称の語り手が冷静な分だけ、差異が際立つ。

・赤い部屋
逆転→逆転→逆転。最後に灯りで眩しくなるシーンでは、もう何もかも無価値になった。

・人でなしの恋
人形に恋する男の狂気。それでも自殺するか?男の中では心中のつもり、なんだろうが。

総合
本当に、江戸川乱歩の発想は、無限界。推理小説よりも、幻想文学、恐怖系ファンタジーとでもいうべき、かな。ただ、少々、最後のあたりは食傷気味になってしまった。星3つ。