みかづき紅月「サムライガール 愛しさと切なさと」
- 作者: みかづき紅月
- 出版社/メーカー: フランス書院
- 発売日: 2007/09/01
- メディア: 文庫
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昨日の日記に書いたサムライガール第5巻を読了。うん、昨日の評価、変わらず。やっぱりサムライガールシリーズの中で一番良かった!
中身は、、ヤンデレ・最強・エロエロ・ブラコン保健医に自分たちの空間を壊されるお話。今までの敵の中では一番強い分、燃えるわ〜。
直弥・・・お前、よくやったよ。第1巻の頃はあんなにヘタレだったのに。文字通り、命を懸けてでも守る。そして、守られる側も一所懸命にその気持ちに応える。
ジュブナイルポルノには恋愛描写はつきもの。愛があるからこそセックスをするんだから。で、今まで、yusuke22は、美少女文庫、二次元ドリーム文庫を含めてジュブナイルポルノを50冊以上読んできました。大手サイトの管理人さん達からすると、まだまだ少ないかもしれません。でも、これだけ言わせてください。
浴衣で花火を見るシーンから200頁までの展開は神懸かり的!みかづき紅月女史に恋愛描写(性行為含む)を書かせたらジュブナイルポルノ界で一番!!
特に強く印象に残ったところを挙げていきます。
・最初の刹那の独白
死出の旅路への覚悟と強い決意を示すことで、この物語がどういう方向に進むのか、予感させてしまう。読者は、何が起きるんだろうと気になって、考えてしまう。もう、これで読者がグっと引きつけられるわ〜。なんという桜庭一樹的手法*1。
・85頁と142頁。
85頁は刹那が直弥の寝顔を見ているところ。142頁は直弥が刹那の寝顔を見ているところ。二人が対照となっている。お互いがお互いを思う気持ちが、この両シーンから伝わってくる。
・205頁。
「奪わずともよいのだ。ただ、助けてほしいと頼めばいい。」
蒼月、ついに最終進化。それに伴い、刹那もマリア様みたいに変化。いやー、これは、これは。刹那の度量の広さを示すシーンですな。直弥、、、お前は命を懸けて刹那を守るという大きな仕事をこなしたよ、うん、それは偉い。でも、直弥が成長した以上に、刹那はどんどんいい女になっていっているからな〜。直弥、惚れられたままに安住するのは良くないよ?