青橋由高「トリプル押しかけ許嫁」、静月遠火「パララバ」
くらら可愛い〜!青橋由高って、こんな独特なセリフ回しができたっけ?確かに、いつもの小説も会話部分が面白いけど、今回は一味違う。くららの独特の長い、説明口調の台詞が、ツンデレのツンの部分に該当。私は鋼殻のレギオスのフェリ先輩(CV.中原麻衣)で再生してました。
くらら以外の二人は、能力の反動をくらっている状態を襲うという、かなりマニアックなシチュエーション。これをどう評価するかは判断は分かれると思うけど、里華は良かった。別に鬼畜なご主人さまでもないから、抵抗できない状態でもソフトな感じ。
キャラ的には若葉ちゃんがいい味出していたと思います。キャラの自分の好みだと、若葉=くらら>里華。性格とか、テンションの高い台詞は若葉。ある意味、いつもの青橋由高っぽい台詞。でも、ツンツンで、説明口調のくららも好き。里華は、悪くはないけど、独占欲丸出しの部分がちょっと薄かったかなー。
えっちぃシーンだと、里華=くらら>若葉。若葉はなんか、一番多いんだけど、今回の3人の中ではあんまり。多分、寝静まった台所のシーンがあったおっぱいを使ったところが思いっきり削除されたからかなー。
このキャラで続きがあったら嬉しいなーと思った作品です。文句なく、星5つ。好き好き大好き☆青橋由高!!
今はさいみん!を読んでいる途中。まだ読んでいる途中だからわからないけど、今月は当たり月かも?
さて、今日はもう一つ。静月遠火「パララバ―Parallel lovers―」。
- 作者: 静月遠火,越島はぐ
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2009/02
- メディア: 文庫
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なんでもそこそこ、の主人公、綾。そこそこの高校。引っ込み思案。綾が主観で展開するところが多い。これも、じわ、じわと戸惑う感覚が迫ってくる。
途中、キャラ同士の相関関係がよくつかめなかったところもあるけど、最後の方ではたぶん大丈夫。
最初、なんでヒロインが犯人捜しをするのか、動機が良くわかなかった。
私はどこかで彼の死を認めていなかったのかもしれない。仇をとると、彼のためだと言いながら、ずっと目をそらしていた。(271頁)
最後に、辿りついた綾。「あのね、大好きだったよ」。過去形。電話がつながっているときには言えなかった過去形の台詞。死ぬこと。それを受け入れる側。つながる世界。ラメルさんも、諦めじゃない、期待。もう一つの世界では、ラメルさんは一哉と会っているんだ。このラメルさんの生き方、考え方が好き。
総合評価だと、確かに良作。星4つ。ただねー、最高傑作!と大絶賛するほどではないなー。推理は面白いけど、ボーイミーツガール要素が、ちょっと不足かな?ラストの割りには。ま、この作者の次回作が出たら購入すると思う。