「文学少女と慟哭の巡礼者」再読+宮沢賢治+マジンガーZ感想


今日は文学少女シリーズの慟哭の巡礼者を再読していた。この巻を読んだのは通算で3回目か?

“文学少女”と慟哭の巡礼者 (ファミ通文庫)

“文学少女”と慟哭の巡礼者 (ファミ通文庫)

やっぱり朝倉美羽と竹田千愛の病み具合が・・・怖い。「女には女の嘘なんてバレバレなんだからっ」。でも、私は男なので無理です。コノハくんが騙されるのは仕方ないかな。
「物語が降りてこないなら、物語に会いに行けばいいじゃない」。この遠子先輩のセリフ、好き。
そして、ここでも、恋する文学少女という視点で読み返す。コノハくんへの恋心を隠しながら、編集者、お姉さん、先輩として振る舞う遠子先輩には心が打たれます。
竹田さんの不安。自分が他人と感覚、感情を共有できていないという不安。でも、その不安も、遠子先輩は感じている。何を食べても、味を感じない、物語しか味わえない遠子先輩ならば。

銀河鉄道の夜読みたくなって、家の本棚漁ったところ、発見!新潮文庫版です。

新編 銀河鉄道の夜 (新潮文庫)

新編 銀河鉄道の夜 (新潮文庫)

この小説苦手なんだけどなぁ。読んでみるか。

あと、今日は録画していたマジンガーZも見たので、一言
→弓さやかがヒロインだって、思い出した。主人公のお母さんがヒロインだと思っていました。

  • 9月8日追記

確かに琴吹ななせちゃんの想いは通じないから、物語の結論を知っている立場からは、ななせちゃんが不憫に感じちゃうけど、同時期に進行している視点から見て、一番辛いのは遠子先輩じゃないかなーとふと思った。ななせちゃんは、コノハくんへの恋心が作品の中で現れるから共感できると思うけど。遠子先輩はずっと隠しているんだよ?その遠子先輩の気持ちを「想像」しながら再読してみて!!
目の前で、好きな男の子がいる。でも、その子を作家にしなければならないから、付き合えない。作家になるためには、一人で孤高の門をくぐらなければ。だからこそ、遠子先輩は、手助けをするけど付き合えない。そして、好きな男の子は、同じクラスの女の子と高校生らしいおつきあいをしている。この役は私じゃない。私が手を出すとコノハくんは私だけのものになるけど、作家としてデビューできない。このジレンマ。
遠子先輩がなりたい人。悲しい時に笑っていられる人・・・遠子先輩は常に素敵な笑顔だよね。コノハくんの想い出の中では。その笑顔の裏ではジレンマを抱えているのに。