「フープメン」1巻と2巻読んだ。
- 作者: 川口幸範
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2009/07/03
- メディア: コミック
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- 作者: 川口幸範
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はっきし言って、超おもしろカッコいいぜ!!*1
このブログをどれくらいの方が見ているか分からないが、間違いなく、買い、だ。むしろ、お勧めを通り越して、買うべきである。特に、20代以上ならば、男女問わず。間違いなくオススメ。1冊400円×2冊=800円。ちょっと昼飯代を我慢すれば良い額じゃないですか。2冊で完結だからサクっと読めるし。
話の内容は、英語だけが妙にできる、フツーの超高校級帰宅部のユーホが、天才留学生ジョシュの通訳としてバスケ部に入るけど、バスケって楽しい!て目覚めて、一生懸命、できないなりに努力する話。
私の身近、っていうか非常にすぐ近くにバスケで大学時代に全国大会まで行ったチームのレギュラーだった方がいるんですが、その人に言わせると、この漫画はリアルすぎる。主人公のユーホくんも、あんなもんだと描かれていて、派手さはないけど、現実的なバスケ、現実的な練習で、地味だけど面白い、とのこと。
「マンガは面白ければいいんだ。面白いものは連載される。当たり前だ。」
・・・・・・まぁ、主人公が等身大過ぎて少年ジャンプでは連載続かなかったんだけどな!!
主人公の佐藤雄歩は、バスケのど素人。特に優れた才能はない。そして、バスケ部に入るきっかけも、可愛いマネージャーから、天才ジョシュの通訳になって、って頼まれて舞い上がってしまったから。だから、ユーホは、回りの才能の塊みたいなやつを見て落ち込む。だけど、マネの彼氏?のアツムも実は結構良いやつ。
バスケを高校から始めたユーホに対して。
いつ始めたとかカンケーねーよ。高校から始めたプロ選手とかもいるし
つか逆にそれでガキの頃からやってる奴に勝ったらカッケーじゃん
あきらめの悪いこと。
主人公のユーホは、諦めが悪い。なんとかしても、自分が一番になれるように努力する。
ダンクとかできねーし
ドリブルでもパスでもシュートでも
チームNo.1になるには程遠いと思う
でも気付いたんだ
俺でも一番になれるものチームで一番―――練習した奴になってやる・・・!!!!
普通の、等身大の主人公。それと、とんでもない天才、ジョシュとアツム。そして鬼才(っていうかバカ?)藤代。そんなのに比べれば、ユーホなんて一般人の中でバスケがうまいレベル。でも、ユーホはあきらめない。地味に朝練、昼練。そして部活が終わった後もバスケ漬け。
だから、それを見てくれる人がいる。認めてくれる人がいる。ワンポイントシューターでも、選手は選手。
でも、認めてくれるかどうかなんてより、ユーホはバスケを楽しんでいる。強豪チームの三軍との試合。ユーホにとっては初めての試合。
別に・・・三軍の試合でもなんでも・・・
バスケ楽しいっすよ
顧問のセンセイがいい味出してます。心の栄養。これだっていうベストプレー。過去の栄光?そんなんじゃない・・成長の証の刻印です。感謝。「オレを強くしてくれた人に恩返しせねば」。
作品の終了直前は、このセリフ。
・・・オレ ちょっと前まで・・・みんなと比べて・・・
何も才能ねえ自分のことがイヤでイヤでしょーがなかったよ
才能があるヤツにイラついたり嫉妬したりして
そーいう自分の小っこさがまたイヤになったり・・・
でも
練習して・・・ちょっとずつシュート入るよーになったら
今更才能とかって言われんのがちょっとムカつく感じあんだよね
オレが自分で「上手くなりたい!!」って思って
どうすれば入るか考えて試して・・・積み重ねてったシュート力だから・・・愛着があるっつーか?
「今ごろ出てきてワシのおかげじゃ的な事言ってんじゃねー!!神!!」みてーな
「待ってろ!このまま積んでいっておめーを超えてやるぜ!!神!!」
努力。友情。勝利。ジャンプの基本原則のうち、この漫画は、努力の漫画です。主人公には、才能がない。だけど、それを上回る根性と努力。
諦めの悪い性格だからこその粘り強さ。そしてファイト根性。だからこそ、後半になれば出てくる、心にドスンと来る台詞の数々。泥臭い主人公でも、そこから出てくる、率直なセリフに、心が響きます。
高校生男子ならではの下心、勘違いから始めたバスケ。「誘ってくれてありがとな」。最後までユーホは等身大の主人公でした。自分自身のちょっと先を見ている感じ。
もう一度言います。
この漫画は、買い、である。お勧め。特に、中学、高校と下手なりに一生懸命に部活やった人。スポーツでなくても構わない。
2冊完で合計800円だから、外れてもそんなに懐には痛くないはず。心に届けるものは、間違いなく、ある。