恋の話を、しようか

恋の話を、しようか (ガガガ文庫)

恋の話を、しようか (ガガガ文庫)

さて。今日も酔いどれ感想文なので支離滅裂だけど気にしないでください・・・

甘ったるい。でもこの小説の雰囲気、好き。
ミツル、気づけよ。そして高校生の時の自分、もっとミツルを見習えよ。ミツルから若葉への恋。これお前の笑顔は最高だよ。やっぱり落ちるよ。リアルでツンデレ+ポニーテールなんて!!←お前の好みはどうでもいい。

なんかなー、登場人物にそれぞれ思い入れができる。もちろん、主人公のミツルが一番感情移入できるけど。自分もわかる。進路の悩み。恋の悩み。自分の将来。開かれているかもしれない。閉じられているかもしれない。親の期待。怖い。逃げたいときもある。何かに頼りたいこともある。でも、目の前の目標に向かって、そして、目標が大きなものだったとしても、やるしかない。

高校生の時の自分が、もうかなり前のことだけど、蘇る。でも、今の自分で心底、理解できるのは、ミツルの父親。公務員であろうとも、徹底的に貫徹しようとする、強い意志。

私だって最初からなろうと思って公務員になったわけじゃない。だが、なる以上は全力で公僕たろうと思った。自分の道は、自分でしか切り開けないものだからだ。(260頁)

高校を卒業してだいぶ経った自分が、今になって理解できるようになったのはこのセリフかもしれない。高校生のときはわからなかった、と思う。いや、理解しようとしなかった、理解しようとする余裕がなかったと言った方が正確か。今の自分の状況は、全力で、目の前の業務に取り組んでいる。高校生のときも、結構勉強したんだけどな。今みたいな感覚じゃないんだよなー。

いいでしょ、別に悩んだって。悩むのが仕事なんだから。全力で悩んで、悩み抜いて、得た結論は、納得するしかない。でも勝てよ。練習して、練習して、練習して、負けたら、練習したことは負けた時のいいわけではない。勝つための練習なんだから。さて、市川ボナパルト。君はあまり喋らないけど、君を理解する人には心を開けよw

ミツル、市川、若葉、かずみ。それぞれ、高校生の時の自分がそばにいることを想像しながら、友達になりたいなーと夢中で読んでました。ラストは賛否両論あるかもしれないが、恋が一息ついたものでもあるし、もう1回再スタートでもある。ガチで面白かったということで、星5つ!