出張中の読書リスト


先週末から京都。月曜日に帰還。火曜日は通常のお仕事。で、今日はお休み。ああー、疲れたーーー

さて移動の合間に読んでいたモノ。 

でも、1パーセントくらい、いいなって思ったんでしょ!(174頁)。

この中で一番の台詞はこれかなぁ。やっぱヤマグチノボルとは感性が合うなー。
でも、私はこのヒロイン・円とは付き合えない。好きになれない。やっぱり主人公専属の彼女だと思う。胸がキュンとなるやつを書きたいという作者の術中に見事に嵌められた。

ヴァンパイアノイズム (一迅社文庫)

ヴァンパイアノイズム (一迅社文庫)

「人のせいには二つの側面があるわ。一つは自分で自分を意識すること。もう一つは、他者に意識されることよ。想像してごらんなさい。あなたは自分が生きていることを知っている。感覚もある。でも、あなた以外の誰も、何も、あなたを知らない。気付かない。そのとき、あなたは生きていると言えると思えるのかしら?」

「あなた自身は、あなたが生きていることの半分でしかないのよ。残りの半分は他者に依存している。言い換えれば、あなたが自分を意識出来なくなっても、他者があなたを意識している限り、あなたは死なない。完全には」(305頁)

ああー、他者承認の話だーーー
「僕」が作者の感情面、小野塚が作者の理性面なのかな?「一期一会」の「期」は、末期の「期」でもあると感じた小説です。

人間失格 (集英社文庫)

人間失格 (集英社文庫)

正確に言うと、再読したもの。太宰治は、人の気持ちを理解しすぎている。他人が自分をどう思っているのか、理解している。人の汚い面、付き合いが所詮打算的な面、見守るというつもりで見下している面など、人の内面を知りすぎている。だからこそ、自分に対する好意が信じられなくて、怖くなったんじゃないか?

つまんねー。展開ミエミエ。文章も書き過ぎで、途中で読むのやめた。