筑摩十幸「借金お嬢クリス 42兆円耳を揃えて返してやりますわ」


借金お嬢クリス 42兆円耳を揃えて返してやりますわ (あとみっく文庫 4)

借金お嬢クリス 42兆円耳を揃えて返してやりますわ (あとみっく文庫 4)

あとみっく文庫、読書感想。「借金お嬢クリス 42兆円耳を揃えて返してやりますわ」。著者は、筑摩十幸で、挿絵は、了藤誠仁。主食が美少女文庫二次元ドリーム文庫なので、作者の本を読むのは初めて。二次元ドリームノベルズはほとんど読まないからなー。yusuke22さんは、凌辱がちょっと苦手です。

そんな私ですが、今回は序盤の方で凌辱があるものの、最後の後味は悪くないので、まー、OK!エロかったシーンは、電車内での痴漢、口奉仕と、最後のセックス。今作は、続編を最初から想定している以外は普通のエロさ。

はてな界隈を回っていると、こんな記述を見つけました。

これまでの三作に比べると作りは比較的ノベルズ寄りで、ストーリーよりもエロの方が重視されていたように思います。

http://d.hatena.ne.jp/koi-natu/20091007/1254931751
私は、あとみっく文庫は、さかき傘の「思春期なアダム」しか読んでいませんが、確かに、上記のコメントであったように、ストーリー重視の「思春期なアダム」よりは、エロ寄りだと思います。

処女を守りながらアナルでのシーンは、ヒロインの内面の移り変わりの重要な転換点。でも、おっぱい担当がいるのにエロい目にあっていない、というちょっと不満は残る。
電車内痴漢と最後のセックスは良い、ということで星4つ!


以下、余談。
今作で、ますますあとみっく文庫の方向性が分からなくなってきました。
続刊を前提としているので、長期ストーリーを見据えたお話を構成する、というのがあとみっく文庫の一つの新規性だと思います。
しかし、(A)ストーリー重視なのか、エロ重視なのか、という問題。及び、(B)いちゃいちゃラブラブ路線(二次元ドリーム文庫)なのか、屈服・凌辱路線(二次元ドリームノベルズ)なのか、という問題が残ります。
まー、これで単純に4パターン考えられるわけですが、私は、現在のところ、すべて、ではないかと思います。つまり、Aも、Bも、すべてあとみっく文庫のレーベルの特徴、ということです。ま、これからどうなるかはわかりませんが、あとみっく文庫は、興味があったものを買うというスタンスで見守っていこうと思います。