夏目漱石「こころ」
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やばい。猛烈にめんこい。
さーて。犬を眺めて和んだところで読書感想いきますかー。本日は文豪・夏目漱石。
- 作者: 夏目漱石
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1989/05/16
- メディア: 文庫
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とある人と話をしていて猛烈に読みたくなった。確か高校生の時に読んだ記憶があるけど、中身はほとんど忘れていた。
話の筋については言うまでもないので、省略。
先生は、遺産相続をめぐって裏切られた叔父と同レベルの裏切りをKにしたために、奥さん=お嬢さんを愛して、接していればいるほど、近くにいればいるほど、Kに対する懺悔が付きまとってしまう。
うーん、お嬢さんが、奥さんになってからの変化がなぁ・・・可哀そうだよな。つまり、Kが自殺した後の変化ね。
お嬢さんの時代は先生にも、Kにもフレンドリーに接していたのに。Kが死んで先生が自分自身を責めて塞ぎこんでしまうと、結婚生活が順風満帆ではない。
奥さんも先生のことを愛しているし、先生も奥さんのことを愛している。
でも。
一点だけ。ほんの一点だけ。わかりあえていない。奥さんは、先生のKへの思いをわかっていない。そして、先生はKを詰問した結果として自殺に追い詰めたこと、詰問の過程でほんの一瞬でも優越感に浸ったことを奥さんに知られたくない。
奥さんからすると、100パーセントの満足感を結婚生活に求めることができない。奥さんが一番幸せだったのは、お嬢さんから奥さんにクラスチェンジする寸前だけだったんじゃないか。
うーん、、、、男なのに、奥さん=お嬢さん視点で小説を読んでしまった。ま、これもこれで悪くはないか。