山本沙姫「お嬢様といっしょ 麗華とミリアとままいいとこどり」


最近、私yusuke22さんは、映画版公開に備えて、マクロスフロンティアを見返しております。一日2〜3話ペース。公開初日には無理だが、1週間以内には友人と行く予定。1年たって見返すと、いい感じで内容が忘れているので新鮮な気分を味わえます。
リアルタイムで見ていたころは、「序盤はランカちゃん!キラッ☆後半はシェリル!!だって私はシェリル・ノームなんだから!!」って思っていたけど、改めて見返してみると、やっぱり序盤からシェリルだよなぁ・・・グレイスがあいくんとコンタクトを取っていたり、こんなところにも伏線があったわけね。ランカちゃんは友達にはいてもいいけど、彼女としては直情的で若干ウザいかも。シェリルみたいに高飛車なところもあるけど、「助けてあげるのは当然だろ!」の「当然」ってあたりに嬉しく思ってしまう背景を見ていると、女の器として、シェリルの方が上。

今は16話、ランカ・アタックまで。この辺からオズマ死亡フラグ回避を経て、ランカちゃんが病みモード突入なんだよなー。自分の歌を聴いてくれるんじゃなくて、敵殲滅に利用される。う・・・ランカちゃんの面倒くささが増す一方で、シェリルが輝いてくる。

「あなたが希望の歌姫なら、私は、絶望の中でも歌ってみせる」
「だって私は、シェリル・ノームなんだから」

強い。弱さを抱えつつも、強い。そして、その弱さを克服しようとする。克己。だから、私は、シェリルに共感できる。憧れる。代役からチャンスをつかみ、スターの座を駆け上がった超時空シンデレラとは違う。強さも弱さも抱えるのが人間ですよ。ラオウだって、サウザーだって、カイオウだって、哀しみを背負って生きているわけで。おっと、これ以上は北斗の拳論になるので、この辺で。北斗の拳の話はいつか書きたいな。


さて。今日はもうひとつ、二次元ドリーム文庫11月刊。

作者のサイトはここ→http://www2.tba.t-com.ne.jp/63bangai/info.html
うーん、作品として微妙だ。同時発売の「妹はグラビアアイドル!」がヒットだったので余計に劣ったように見えてしまう。
まず、メインヒロインが誰かわからない。表紙の中で一番大きく描かれているから、一応は麗華なんだろうけど・・・麗華と言えば、確かに麗華なんだけど・・・ママもメインヒロインを張っているようで、よくわかんない。
それに、ミリア&ママの母子丼のときに、ママの展開が突然過ぎ。ママが幼馴染っていうのは別にいいとして、ママには旦那がいるんだよね?なのになんで旦那を裏切って主人公とセックスしているの?構図だけ見ると、寝とり要素を展開できそうだけど、全然そんな雰囲気醸し出していないよ?なんでママを幼馴染って設定したの?
ママを軸にしようとすれば、ちょっと足りないし、麗華を軸にしようとすれば、ママorミリアはいらないし。うーん、全く異なる2冊を無理やり合成した感じ。

麗華の処女喪失シーンが良かった点は救われた。馬の後ろに乗ってドキドキしてしまうよね!この一連の流れだけは評価して、星2つ。