「中二病でGO!!」


みかづき紅月さんの作品の感想を書く→かーずさんのところで取り上げられる→「アクセスが・・・まだまだ上昇する・・・!!」状態。

まー、ブログを読んでくれる方がいるのは嬉しいんですが、あくまで個人の感想をつらつらを書き綴っているだけなので、あんまり気にしないでくださいねー。このブログは、ネット論壇とかそういうのを目指しているんじゃなくて、自分の感想、感覚を書き残しているだけなんで。他者との感覚の共有も読書の楽しみではありますが、感覚の相違の認識も、もうひとつの楽しみでもあるので。私の言っていることをそのまま受け入れる必要はないと思いますし、そのまま受け入れてほしいとも思っていません。

さて。前置きはここまでにして。そのかーずさんも執筆者の一人である↓の本を読みました。

中二病でGO!! (ガンガンノベルズ)

中二病でGO!! (ガンガンノベルズ)

自分も中二病だったので痛い思いをしつつ、自虐的に笑えましたし、ファンタジーな世界にはどっぷり浸かれました。
自分が中学生の頃・・・何を考えていたかというと、、、、、クラスの女子が全員自分に恋をするという妄想(現実は恋愛要素が微塵も存在しない)、部活の後輩に齧っただけの医学知識の点からのトレーニングを偉そうに講釈(実際はそれほど選手として強くはない、医学知識もゼロ)、ある時に瞬間移動能力に目覚めたり、幽体離脱ができるようになったり、と妄想。この辺は地獄先生ぬ〜べ〜の影響。あとは・・・プロ野球選手を集めて球団を作るとかっ!!あ、あとドラクエの主人公になって冒険する妄想とかもしていたなー。

うわあああああああ!!!
思い出しただけでも相当恥ずかしい。ちゆ12歳のところで取り上げられている自作小説の設定(128頁)を全く他人のこととして笑えない。むしろ同レベルだよ!!「ヒットラーの末えい」って!「何事も人には楽かん的に話すが、心の内ではだれよりも不安になっている」って!!そうだよね!こういう設定を練っている時って、「俺って天才小説家じゃね?!」って思っているし、「この設定はカコイイ!!」って思っているよね!!!

まぁ・・・中二病も進化したまま高校、大学と続き、ようやく現在になって向き合うことができるようになった。

でも妄想楽しいもん。好きだもん。妄想の世界では自分が王様だから好きな設定で好きなこと出来るし。「中二病は生きる糧だよっ!生活の知恵だよ!」って言っておく。ハルケギニアに行きたいもん。中二病育成ゲームと名高いRPGツクール、大好きだもん。
あと、ドラクエの主人公になって世界を想像しながら冒険するのは、今でも眠れないときにたまにやります・・・た、他人に向けて邪気眼を撃っていないから別にいいんだよっ!!(8頁)

滝本竜彦の小説は相変わらず面白い、というか癖になるテンポだなー。自覚して中二病的言い回しをしている。特に回りくどい言い方に特徴あり。
吉野匠は、短編小説としてすっきりする。現実だからこそ、カラフルであって、妄想はモノトーン。
「しゅーちぶれい・ろーるぶれい」は、かなり笑えた。カッコイイ名前、恥ずかしい名前。ポエム。女の子の中二病ってやっぱりポエムだったりするのかね。

総合評価としては、当然星5つで。これは、、、自分の経験があるからこそ楽しめる本だと思う。経験を持たない人にとってはただのキモイ人特集だろうなー。「ふっ・・・秘伝奥義・夢想の技を持たぬ者にはこの本の真価が理解るまい」、とそれっぽい言葉で〆。