ジュブナイルポルノ考

正月は縁がありまして、とある中の人と飲んでいました。

えー、この記事は、↓のブログを読んで色々と私が思ったことをまとめる記事です。考え方の途中で十分に成熟していないところもあるので、後日修正するかもしれません。
http://blog.livedoor.jp/metabodepon/archives/2126184.html#comments
http://d.hatena.ne.jp/sekaibunka/20100102/1262431582

さて、やまねこ日記の記事について色々反応してみたいと思います。

http://y-a.sblo.jp/article/34210080.html

私は、声を当てながら読むというのは、ジュブナイルポルノ以外でも、普通に楽しみ方として実践しているけどなー。例えば、私が好きな漫画は北斗の拳なんですよ。読むときも、決め台詞をやっぱり神谷さんの声で再生しますねー。で、ときどき、ケンシロウの声が毛利のおっちゃんの声になってしまってもう一度やり直したりwあるいは、自分の声で読み上げる時もあります。感情を込めて。声付きで読むと自分が登場人物と一体になった感じがしてきて、何重もの楽しみ方ができると思うんですよねー。

声付きで読まないと楽しくないから小説としてのレベルが低い。そんなこと言われてもねー、楽しむ能力が欠如しているかどうかの問題じゃないの?元記事は、声を当てながら読んだ方がもっと楽しいよーと、更なる楽しみ方を紹介しているんじゃないの?

小説の楽しみ方は一つではない。だから、別にあなたの楽しみ方は否定はしないけど、すべてではない。あなたがしない楽しみ方をしている人がいても否定されるいわれはない、と思います。「普通に小説として読んじゃダメ」なんて、あなたの「普通」は、決して普遍ではない。


http://y-a.sblo.jp/article/34406909.html

 ここまで3冊読み終えたうち、もっともひどいものはこんな感じ。
「はぁあ……ぁはぁあ、さぎ……り、く……ンッ!わ、わたし、狭霧、くん……が……ッ!! 
ふ――ァアッ! nイイイぃぃ――――――――ッ!!」
ビクンと大きく打ち震えた刹那、灼熱の潮汁が膣奥の牝壺から勢いよく噴射された。
 ――びゅぶぅ! ぱじゅぅうっ!! ぶしゅ、ぷしゃしゃぁ――――ッ! ぺじゅぺじゅぺじゅっ!! ぶっしゅ――――――――っ!
 狂おしい熱さに満たされながら痙攣して収縮する膣襞に肉勃起が締めつけられ股間から脳天へと電流が走った。
 ドビュルゥウウッ! ブビュビッ!! ぺじゅっ、ぶびびぶばっ! プチュルッ!! どびゅどびゅどぴゅぴゅっ! ビュビュビュブビャベバブビュゥ――――――ッ!!

 念のため言っておきますが、ギャグじゃないですよ?
 ラスト近くのれっきとしたエロシーンの射精の場面。


狩野景のことかー!!

はい。これも、一体感を感じながら読む、という楽しみ方ができない人じゃないかなー。小説を、物語の外から眺めるのか、物語の中に入って、内側から眺めるのか。両方の楽しみ方ができる人なら、この指摘は完全に的はずれだと。山猫の人は、冷静に読んじゃっているからダメなんじゃないかなー

狩野景の場合は、後者の方が楽しい典型例だと思います。ジュブナイルポルノは冷静になって読むものではない。読んでいる間はテンションが高いんですよ。クライマックスの一番盛り上がるところなんて、主人公と自分を一体視してしまうわけで、物語の内側に入って楽しむなら、狩野景の文章は、高揚感をそそると思います。

 声とか動きとか、外見上のキャラ萌えとかに関しては、小説ではアニメやゲーム、コミックには絶対に勝てないと思うんですよね。(前述のようなシーンだって、動画ならいちおうは勃つんじゃないかと思いますし)
 なのにわざわざ小説ならではの強みを切り捨てて、他メディアの土俵で勝負しようとしているように感じるのは私だけでしょうか。

小説媒体の良いところ。
・内面描写がし易い。これは小説の決定的なポイントだと。他の媒体だと、外から見るしかないけど、小説だと、内面描写が容易なので、一体化しやすくなる。
・エロゲと違って、声が気に入らない、ということはない。好きな声で脳内再生できる。ちょっと修行を積めば、あんなエロい台詞がくぎみーヴォイスで再生可能に!
・小説って確かに読んでいて面倒くさいんだけど、私は焦らしだと思っています。漫画だったらさくっと終わるとこを、小説だったら(読む人の速度にもよるけど)何分もかかるんですよ?貯めて貯めて貯めて、最後にどーんと刺激。

他にもあると思うけど、ぱっとおもいつくのはこんなところかなー。たしかに駄文を書く人もいるけどさー。玉石混淆だよ。玉を拾えばいいだけです。

  • 擬音フェチ?

http://y-a.sblo.jp/article/34487301.html

擬音フェチ、喘ぎ声が派手っていうのも、読んだものが狩野景だからじゃないかなー、と。狩野は確かに派手です。逆におとなしい人もいるので、狩野だけを読んで反応されても困ります。


まー、山猫さんの言う事にも一つ賛成できるところがあります。
内面描写重視、ストーリー重視のエロ小説があってもいいんじゃない?

私は、特にえっちぃ小説業界では、多様性を実現してほしいと思っています。様式美みたいな小説しか存在しない業界には衰退の道しかありません。だから、山猫さんが求める、内面描写重視、ストーリー重視のエロ小説が、商業で出す小説の中に存在しても良いと思いますし、私も読みたいです。

あとみっく文庫にストーリーを期待していたんだけどなぁ、、、。ちょっと無理そうだ。だから、美少女文庫に期待。えすかれみたいな枠を作って、最低2〜3巻まで続くことが前提の小説。えっちぃシーンは1巻につき3つくらいでいいから。需要はあるとは思うんですが。
みかづき紅月さんや青橋由高あたりで実験的にやって欲しいなー