村山由佳「もう一度デジャヴ」

もう一度デジャ・ヴ (集英社文庫)

もう一度デジャ・ヴ (集英社文庫)

おいしいコーヒーのいれ方シリーズで人気の村山由佳さんの作品。実は読むのは初めて。大学の後輩に村山由佳ファンの人がいて、古本屋でいろいろと物色している最中、彼が勧めていたのを思い出し、購入してみた。

運命の人にふたたび会うために何度も転生。でも、その運命であってもすこしずつ変わっていっても構わない。だから、引き裂かれる必然性はない。最後の最後で、少年少女向けらしい、ハッピーエンドでした。

淡々と現象を並べているところがあって、本人もあとがきで書いているように、若書きだなーとすぐわかる。ま、これだけで評価を定めるのはやめよう。機会があったら別な作品も読んでみようと思います。

さて。今日はもう一つ。

栗栖ティナ「仰せのままにお嬢様!」

ノベルズはあんまり読まないので、作者の本をよむのは初めて。うーん、二次元ドリーム文庫ですね、という感想しか出てこなかった。ま、この点については、他の人も同様の感想。
「男の娘」属性を狙っている割にあんまり目立たないというか。目立っていたのは目の前で好きな男が他の女性とセックスする様子をツンツンしながら眺めるお嬢様。男の娘属性を楽しむ本というより、お嬢様のツンツンを楽しむ本になっていると思う。あ、でも二次元ドリーム文庫で、主人公の顔が挿絵で登場することって、そんなにないから珍しい方かも。これも、男の娘属性のお陰か。
悪くはないが、良くもない。星3つですね。