わかつきひかる「月下の巫女」

あれ?子宮頸管粘液ってあったっけ?

・・・わかつきひかるを読んでいる人じゃないと何を言っているのかわからない感想ですね。そんな唐突な反応から始まる、どうでもいい感想を書く男yusuke22さんです。まー、チェックしながら読んでいるわけではないので、あったような、なかったような。キュンキュンはあったと覚えているんだけどね。

私は地方在住なので、こういう販促物が入手できるのは羨ましいよなーと思いつつ、諦め。普通に某お仕事に行く前に、駅前の本屋で買いました。

今までわかつきひかる+みやま零で一つのコンビみたいな売り出し方だったけど、CARNELIANとの組み合わせも、割と良い雰囲気を出している。わかつきひかるとくれば、女の子の可愛い雰囲気を出すのが上手な人。今作の最初の頃に、ヒロインが黒ニーソで蛇に話しかけている絵があるんですが、これ、今作のヒロインの文章から読み取ったイメージと、イラストの感じが綺麗に合致している好例だと思います。

エロさの点では、派手さはない。美少女文庫編集部が認めているように、「純愛萌えロマンス派」。だから、そっち側の評価軸で評価するならば、今作も、純愛で萌えでロマンスですよ。最初はセックスしないと死ぬから、適当な相手を探していただけ。でも、やっぱりなんか気になってしまう。セックスすると、それだけで雰囲気が変わってしまう。なんかなー、料理は苦手だけど、手作りのクッキーも作ってあげたくなってしまう。

くくくうくうくく・・・・か、か、か、可愛い!!!健気。甲斐甲斐しい。相手が好きなら、割と激しめのプレイもやってあげちゃう。個人的には痛いプレイは、女の子が嫌がるからあんまり好きじゃないんだけどなー。ソフトSMは、それはそれで需要があるんでしょうから、そっち側に対応したものでしょう。

読んでいる側としては、二人の気持ちのすれ違いが、割と珍しく最後まで後を引いたことかな。半分くらいで途中から両想いになって、あとは甘甘展開なのが多いと思うんだけど*1、今作は、最後のえっちぃシーンが締めで、両想い完成。読んでいて、こう・・・男の側に対して、「もうちょっとアタックしろよー。積極的に攻めれよー。セックスしたんだからさー、もう少し自信つけれよー」と、自分がヘタレなのを棚に上げながら、読んでいました。いま読み返しているゼロの使い魔もそうだけど、恋愛シーンや告白シーンって、読んでいたら自分が悶絶してしまう・・・ことってあるよね??

わかつきひかるとくれば、割と現実味がありうるSMプレイを展開しているのも特徴。今回もそれ。いや、我々美少女文庫読者層はぶっ飛んでいるから、通常人からすれば頭がおかしいんだろうけど、プレイ後のフォローっていうのか、男側の気遣いが、ね。当然のことながら、相手がいるかどうかは別として。

今作もわかつきひかるらしい作品です。ガールズ☆レッスンのように、「直撃来たわ〜!」っていう作品でないけど、良い作品だと思います。絵師との相性も抜群。その効果も入れて、星5つにしておきますかー。

*1:特に青橋由高作品。