上原りょう「乙女の園を独り占め!」

話の構造は、以前の作品と近い。生徒会会長に成ために、ひとりずつ攻略。基本的にエロかったし、お話の展開も巻き込まれ系ではなく、主体性があって攻略するタイプ。こういうのは好きだし*1、選挙の時の異常なまでのテンションの高さも、読んでいてくすっと笑えて息抜きできた。

なんだけど、ちょっと冗長な印象を受けたなー。250頁という制限を徹底して守っている二次元ドリーム文庫に慣れてしまうと、320頁はちょっと面倒くさくなる。一人くらい、ヒロイン攻略を削っても構わないと思った。あるいは、思い切って、上下巻か続き物構造にしてしまうか。いつものようにページ数が足りないと嘆く人*2もいるし、人気作家だし、いっそのこと思い切って多少は実験できると思うんですが。でも、続刊構造になるのはエロ小説では厳しいのかなー。
えっちぃ小説だと、どれくらいが適切な長さなのかね〜。

まー、あと、ひよひよさんのイラストがあんまり好きになれなかったなー。総合評価で、個人的には好きになれなかったと言うことでイラスト補正で減点し、星2つですなー。お話は好きなんだけどね。

ということで、美少女文庫2月分も読了。総合評価だと、羽沢≧わかつき>上原>山口かなー。

*1:他の人も同様のイメージ→http://d.hatena.ne.jp/FXMC/20100222

*2:黒本の序盤を何故か美少女文庫のウェブで公開する人。http://aohashi.livedoor.biz/archives/51807636.html