日昌晶「試験に出るドラゴン退治」

試験に出る竜〈ドラゴン〉退治 (スマッシュ文庫)

試験に出る竜〈ドラゴン〉退治 (スマッシュ文庫)

さて、スマッシュ文庫第2弾。

一言感想→何このバカ展開(褒め言葉)。

スクール鎧。女子の着替えを覗くなんて軽く東京大学物語の函館編の村上直樹みたい。夜の校舎窓ガラス壊して回ったり、盗んだ馬で走り出したり。ちなみに、私も小学校の時にゲームブックに興じていました。

ヤキュー剣。切れば切るほど服が破れる。このあたりを読んでいて、自分の想像力に限界を設けていたのは自分自身だったばいと千歳千里の気分を味わいました。

「――おまえの水玉パンツはおれが守ってやるっ!」

・・・・緊張感ゼロの小説。でも、「教えて!マーメイド」と違って続刊構造っぽいなぁ。生徒会長との対決が残っているし、ドラゴン退治も、竜鍋でいつもうまく行くとは思わないし。続きの伏線を残したまま終わらせている。「教えて!マーメイド」は、あれはあれで綺麗に締められているから、続刊を出すのは難しそうだし。

イラストを見て、あんな細い腕の女の子でこの武器はないだろーと思いながら、妄想でカバー。私、武器属性はあんまりないので。ま、総合評価で星4つですね。