上原りょうの「乙女の園を独り占め!」がなぜつまらないと感じたのか?


私は、以前の日記で、上原りょうの最新作が冗長だと思ったと書きました。日にちがたって言語化できるほど感覚が冴えてきたので書いておきます。

冗長だと感じた答えは、「この小説では何が面白いのか?」という問いと表裏です。この小説の面白いところは、生徒会長選挙に勝ち抜いていく過程。生徒会長選挙に勝ち抜き、相手を負かす。負かした相手とセックス。そして負かされた相手は今度は味方になる。で、次の相手と対峙して、知恵を振り絞って勝つ。さて、これがこの小説の中で面白く感じるとしたら、この過程でいらない人は誰でしょう?

最初に攻略するサポート役の天童いつきです。生徒会長選挙で戦って勝つという流れとは直接の関係がない。むしろ、新聞部の人を落とし込んだ方が良かったレベル。これが残念だから冗長だと感じた。ひよひよさんのイラストが好きかどうかは個人の好みだと思いますので、留保。私はあんまり好きではなかった、というだけ。