倉田シンジ「妹にひとりじめ!」
- 作者: 倉田シンジ,茶瓶,ねみぎつかさ
- 出版社/メーカー: キルタイムコミュニケーション
- 発売日: 2010/03/26
- メディア: 文庫
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幼馴染のスポーツ少女。幼馴染だからこその気の置けなさ、そして、ふいに見せる女としての表象(透けて見えるブラやちらっと見える下着など)。あああーー、自分が高校生だったときの感覚を思い出してしまいます。最初の告白→ぎゅっと抱きしめるシーンや最初のデートでスッとキスするシーンは、自分も体験したいと思ってしまいます。この時にほのかに感じる女の子の匂いや肌の感覚って、なんで男性を幸せにする能力を持っているんだろう。こーいうの、美味。ジュブナイルポルノでは、普通に恋愛している描写が意外に見当たらないから新鮮。これも高評価要因。以前、わかつきひかるブログでは、「両思いになったら小説が終わってしまう」というお約束があると書いてありましたが、私は日常系作品も好きだけどなぁ・・・。
で、晴れて恋人になった幼馴染とのいちゃいちゃ。最初から全開ではなく、やっぱり処女喪失は怖い。だから最初はペッティングだけ。次にしばらく間が開いて性行為という流れ。これが幼馴染ターン。
さてさて。今作のもうひとつの軸は妹。妹は、タイトル通り、兄を幼馴染から奪い取り、自分が独り占めしようとします。今作の基本構造は、兄⇔幼馴染の展開が進むに連れて、妹が対抗してエロ展開を引き起こす感じ。妹の処女喪失シーンの台詞は、好きな声優さんで脳内再生するともっと楽しめるんじゃないかなぁ。
今作は、実にエロいし、ストーリーの雰囲気も可愛い。思いのほかツボに入ったということで、星5つです。