橋本紡「半分の月がのぼる空 7・8巻」

しばらく更新が空いていましたが、別になんて言うことないです。ただ二巻続けて読んでいたので、まとめて感想書こうと思っただけ。その間、鋼の錬金術師を24巻まで一気読みしていたり、つげ義春を読み返していたり、と普通の日常でした。

で、これ。本編はもう終わったので、番外編。まー、番外編ならではのバカ話もたくさんある。伊勢は右翼が多い地盤と聞いたこともあるので、多田コレクションを守れ!と展開する病院内バリケードに立てこもる患者たちと、院長の対決のお話はわりとギリギリなネタのような気がする。似たような話だけど、学校祭でも。躍動する筋肉と団結。ロシア映画と写真。エロにかける男子の情熱は女性には理解できない永遠のテーマだと思います。

裕一の忍耐力は強いなー。惚れた弱みって奴ですか。裕一と里香のお似合いがページを捲るたびにじわじわと伝わってくる。演劇の最後、殴って終わりなのは里香らしいな、と。8巻のちょっとしか出ていないけど、小夜子と夏目も印象に強く残る。ふっと腕に抱きつく小夜子の所在無げな動き。羨ましいというか、読んでいて美しさを感じた。恋愛に熟練って言葉は少し変なのかもしれないけど、、、、様式美・・・というか、例えば、イチローのホームへの返球がズバーっと決まって、テレビで見ているこっちは、綺麗に決まったなー、すげぇぇ!と素直に感心してしまうけど、イチロー本人はいつものプレイっすよみたいな感じでベンチに走って戻っている感覚。普段どおりの美しさ。