巨道空二「ドSな甘姉とMなツン妹っ!」


ドSな甘姉とMなツン妹っ! (二次元ドリーム文庫 163)

ドSな甘姉とMなツン妹っ! (二次元ドリーム文庫 163)

「ドS」ってよりも「誘惑お姉さん」と表現したほうが適切な気がする。

エロいっすなぁ・・・。エロいってだけで特にストーリー上の起伏もないのでコメントしにくいんですが、私、こーいう系統の作品も好きです。この作品の場合は、ストーリーよりも登場人物を楽しむべし。台詞を脳内再生する能力を身につければこの小説はもっと楽しめると思います。あま〜い感じの声でお姉さん、ツンツンな感じで妹。ひとりひとりのシーンでも相当なエロさが出てきますが中盤以降の三人で性行為に及ぶところでは誘惑お姉さんのリードが特徴を出していますね。特に弟だけじゃなくて妹に対してもリードをしてくるところ。

「最近人気の“超誘惑系”作品」があるっぽいです。ただし、この記事での「最近」は2007年ですが。これは、「とくめー雑記」経由で知った記事に書いてあった内容です。一応、出典を書いておきますね。↓です。

http://d.hatena.ne.jp/FXMC/20100818
http://d.hatena.ne.jp/FXMC/20081003
http://r25.yahoo.co.jp/fushigi/rxr_detail/?id=20071115-90002907-r25

「官能小説の二大ジャンルは陵辱系と誘惑系。誘惑系をより甘くした超誘惑系は、女性の許容度が高く、読者は甘えん坊の少年に自己投影できる。官能小説市場は読者がサラリーマンなので、日本経済とリンクしています。男性が自信をなくすと誘惑系、自信を取り戻すと陵辱系が流行る。バブル崩壊後は、誘惑系が人気でした」(同)

おおっと、自分のことを指しているみたいですな。「年上お姉さんににゃ〜んって甘えたい!頭をなでなでしてもらって、ひざまくらですりすりしたい!」と常日頃から言い放っている自分は、このタイプに見事に当てはまる*1。景気の悪いサラリーマン及び私のような草食系男子には「超誘惑系」なんでしょうか。

ん、ぴったりきますね。この言葉。すとん、と腹にくる表現。今月の二次元ドリーム文庫を購入することによって、自分の好みを「誘惑系」という言葉で表現できた。

それでも、私は自分から積極的に落としていく主人公も好きですね。まだ今月の美少女文庫を読んでいないけど、最近の上原りょう作品*2もその類かも。これは、(a)自分が小さい頃から触れていた漫画、アニメ、小説の主人公が熱血系だったからイメージしやすいという現象、(b)現在流行っているラノベ、漫画なども弱気、無害な主人公が中心で、久しぶりに強気、攻略という展開を読むと新鮮な印象を受ける、(c)自分には無いものへの憧れ、などが考えられますな。

  • 追記

読んでいて誤植発見しました!96頁で、「雑誌のページ」となるはずのところが、「雑誌のベージ」となっています!「ペ」が「ベ」となっています!増刷かかったら直しておいてください!

*1:お姉さんが好きという私の趣味・嗜好については、みかづき紅月「先生は俺の嫁!」のところで書いています。ちなみに、高校のときから年上お姉さんが好きだと言っています。

*2:概要については、http://d.hatena.ne.jp/FXMC/20100310 を参照してください。