ストーリー・セラー

Story Seller (新潮文庫)

Story Seller (新潮文庫)

「面白いお話、売ります」とのキャッチコピー。元々はムック本形態で、現在は第3弾まで出ている。本屋で第3弾を立ち読みして興味を持っていたところ、文庫版が出ていたんだと知って購入しました。中身は、7人の作家の短篇集。819円(税別)でこの分量はお買い得。2週間くらいかけてちまちまと読んでいたし、途中で別なラノベを読んでいたから忘れているところもかなり。ということで、感想をチラッと。

オチが微妙。視点がズレに慣れてくると、面倒。

石尾良い奴。世の中に馴染めない私の場合は、石尾の生き方に共感。ラストの石尾はかっこいい。

この中で一番狂気。狂った作家の話は、以前読んだ「バカが全裸でやってくる」*1に通ずる。硬い言葉を放つ小説家志望萌え。

五十鈴は隠れているけど、実は好き。

この中で一番面白い。トリックは大体予想が付いていたけど、動機と着眼点。

あー、最後は救われてよかったなぁ。この二人の恋愛模様は、もどかしくて、素朴。だからこそ、なんだか応援したくなる。

何かの長編の番外編のような印象。超能力集団は別に活躍する小説があるのかと思った。