上総朋大「カナクのキセキ」

カナクのキセキ1 (富士見ファンタジア文庫)

カナクのキセキ1 (富士見ファンタジア文庫)

んー、ふと手にとって読んでみた小説。読み進めていると、私が昔好きだった久美沙織さんや高屋敷英夫さんのことを思い出していました。作者があとがきで書いているように、この作品は和製ファンタジー(要はドラクエ的世界観)を舞台にしています。また、私はこのブログでも何度か書いたことがあるように、RPGツクールという黒歴史がありまして・・・・ドラクエ的世界の住人です。

重大なネタバレになるので詳しくはかけないんですが・・・・、読んだ感想としては、ユーリエがいい娘過ぎて、何とかならないもんかなぁ・・・と。マールの石碑は、1000年後の恋人宛だった、なんて。

それから、もうひとつの現実的な視点からの感想だと、カナクはマールの横で死ぬまでそこにいるのか、と。確かにカナクは敬虔なマール信徒。マールは自分にとっても母親、と言う。20歳前のカナクが、死ぬまでマールの墓で過ごすと決意するのはたしかに純愛を貫いているのかもしれないけど、、、、何とかしようよ。人体錬成して生き返らせる、とまでやるのか。それとも過去から召喚するのか。あるいは、ユーリエは、カナクがユーリエに縛られて生きることを望むのか。

いずれにせよ、このあたりは第2巻かなぁ。第1巻は綺麗にまとまり過ぎているなぁ、という印象ですが、これは面白い。次巻も楽しみにしています。