あらおし悠「真帆先生のおあずけレッスン」

3月の二次ドリ2冊目の感想です。あらおし悠さんとくれば、「妹はグラビアアイドル!」で個人的にツボに入った作家、ということで期待していたんですが、いまいちだったなぁ。

メインヒロインは真帆先生。おっぱいが大きい。サブヒロインは、委員長の真堂紗夜サマ。でどっちも両キャラなんですよね。真帆先生は、いきなりセックスさせられることになったけど、主人公に好意を持ってしまう。セックスから始まる恋もある!という出落ちパターン。エロ小説でこのパターンは珍しいかも。紗夜サマは、主人公と同じクラス。で、昔から好きというパターン。

で、私が読んでいて感じた不満というのは、後半の展開なんですよね。後半は、小さいエロシーンが積み重なるんですよ。それもストーリーに絡めてるので、お話の展開上の不満はなく、それは作者の良いところだと思うんですが、エロさのゲージが徐々に溜まっていっても必殺技が出ない。最後にドカーンと大きいえっちぃシーンでもあればよかったんですが、最後まで小さいターンの積み重ねで終わってしまった。もうちょっと突っ込んで言うなら、244頁から250頁までのセックスのシーンを削って、結婚式での花嫁プレイに割いて欲しかったなぁー。

実質的なラスト・教会でのセックスでも、真堂紗耶サマが脇役で、あんまり浮かばれないポジション。お膳立てはするけどセックスしない、なんて可哀想過ぎる。まぁ、最後はお気楽ハーレム作るんだけど、3人で、という展開が1回しかなかったのが、なんかなぁ〜。登場人物は良いんだけど、うまく活かしていないなぁー、という印象の作品でした。