滝本竜彦「ムーの少年」

ムーの少年

滝本さんの本は実に久しぶり、とおもいきや、「中二病でGO!」を読んだ時にも接していましたね。そういえば。ま、あれは短編でしたが。

なーんか、以前読んだ清水マリコを彷彿させる、現実とフィクションの境目をぐにゃぐにゃにする物語だなー、と。不思議な感覚です。唐突に話が飛んでいるようで、繋がっている。ラストのアレは、自意識が存在するところが現実に過ぎないってこと？エヴァ以降のセカイ系にも滝本龍彦さんは含まれるんでしょうかね。少なくともこの小説に限っては。

うーん、NHKにようこそ!やネガティブ・ハッピー・チェンソーエッヂほどのインパクトがなくて、若干残念。不思議なテーマだったけど。